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2020年ロボット競技大会にペッパー出場決まる

ソフトバンク、2020国際ロボ競技大会に「ペッパー」採用
 ソフトバンクグループとソフトバンクロボティクス(東京都港区)は10日、2020年に愛知県で開かれる国際ロボット競技大会「ワールドロボットサミット(WRS)」の一部競技に人型コミュニケーションロボット「ペッパー=写真」がプラットフォームロボットとして採用されたと発表した。ジュニアカテゴリーのスクールロボットチャレンジでペッパーを使う。(2面参照)

 スクールロボットチャレンジは上限19歳が参加するチーム戦。学校で必要とされる活用方法と、それを実現するアプリケーション開発を競う。

 WRSは経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が愛知県国際展示場で開催する。ロボットの具体的な利活用方法を創出する機会となることを目的に、モノづくり、サービスなど3カテゴリーの計6種目とジュニアカテゴリー2種目の競技を行う。

 なお、18年に開くプレ大会からペッパーが活用される予定。

日刊工業新聞2017年4月11日



ソフトバンク、282校に「ペッパー」


 ソフトバンクグループは、4月から福島県南相馬市など17自治体282校の公立小中学校に人型コミュニケーションロボット「ペッパー」と周辺機器を3年間、無償貸し出しする。プログラミング教育の必須化に向けた教育活動を支援し、生徒児童の論理的思考や問題解決力の育成に役立てる。支援総額は約50億円で、ソフトバンクグループの社会貢献活動として最大規模となる。

 ペッパー約2000台と専用パソコンやモバイルWi―Fiルーターなどの機器を貸し出す。ペッパーを活用した授業では、ペッパーの動きや会話を簡単にプログラムできる専用ソフト「コレグラフ」を使い、独自のカリキュラムに沿って生徒児童がペッパーに身ぶりや手ぶりをさせる。約9万1000人が学ぶことになる。一般的なプログラム教育と違い、ロボットが動いてプログラムの結果を示してくれるところにやりがいや面白さがあるという。

 先日開かれた社会貢献活動の説明会では、子役タレントの谷花音さんが授業を模して「こんばんは」とペッパーが話しながらお辞儀をする、といった動きをプログラムした。コレグラフは簡単に動きや台詞をペッパーに教え込め、子供が楽しくプログラムできる。

日刊工業新聞2017年2月3日

昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
ペッパーに触れて育った子供たちが2020年にはちょうど競技大会に出場する年齢に。子供たちのアイデアや技術力もそうですが、ペッパー側もどのような進化を遂げているのか、気になります。

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