ゼンショーは回転寿司チェーンでペッパーを使いこなせるか
実証実験も音声認識に課題
ゼンショーホールディングスとソフトバンクは2日、人型コミュニケーションロボット「ペッパー」が回転すし店の来店客を案内する実証実験を公開した。ゼンショー傘下のはま寿司(東京都港区)が2016年10月に導入したシステムで、店頭のペッパーが来客を出迎え、胸のタッチパネルで人数などを確認し席へ案内する。3店舗で実験を続け、結果を踏まえ多店舗展開を検討する。
はま寿司浦和店(さいたま市南区)で実験を公開。店舗管理システムとペッパー、発券機が連携し、来店客やウェブで予約した客を的確に案内する。通常、受け付けはレジ担当者が兼任しており、「レジの混雑時に客を待たせる」「すぐ空いた席に案内できない」といったサービス品質の課題があった。
実験店ではペッパーが“ひとり”で接客をこなし、店員の負担が減る。ペッパーは客寄せとして利用されるケースが多いが、実際に業務を行う点が珍しいという。
店が空いている際は、人数やカウンターかテーブルのどちらかを選んでもらい、ペッパーの脇にある発券装置から紙を出して席を指示する。満席時は整理券を発行。座席が用意でき次第、呼び出して整理券を確認し、席の番号札を発券する。
ペッパーは音声でアナウンスするが、現状は案内業務の確実性を保つため、やりとりはタッチパネルのみ。今後、音声対話も検討する。はま寿司の田邊公己取締役は「いまはトラブルなくしっかり働いている。今後は機能を増やして来店客をもっと喜ばせたい」としている。
はま寿司浦和店(さいたま市南区)で実験を公開。店舗管理システムとペッパー、発券機が連携し、来店客やウェブで予約した客を的確に案内する。通常、受け付けはレジ担当者が兼任しており、「レジの混雑時に客を待たせる」「すぐ空いた席に案内できない」といったサービス品質の課題があった。
実験店ではペッパーが“ひとり”で接客をこなし、店員の負担が減る。ペッパーは客寄せとして利用されるケースが多いが、実際に業務を行う点が珍しいという。
店が空いている際は、人数やカウンターかテーブルのどちらかを選んでもらい、ペッパーの脇にある発券装置から紙を出して席を指示する。満席時は整理券を発行。座席が用意でき次第、呼び出して整理券を確認し、席の番号札を発券する。
ペッパーは音声でアナウンスするが、現状は案内業務の確実性を保つため、やりとりはタッチパネルのみ。今後、音声対話も検討する。はま寿司の田邊公己取締役は「いまはトラブルなくしっかり働いている。今後は機能を増やして来店客をもっと喜ばせたい」としている。
日刊工業新聞2017年2月3日