栃木で生まれたエコ燃料ストーブ、マダガスカルの森林救う?
【宇都宮】里山エネルギー(栃木県佐野市、上岡裕社長、0283・23・9758)は、マダガスカルで環境調和型のエコ燃料と調理用ストーブの製造販売に関する調査を行う。国際協力機構(JICA)の委託事業で、現地で発生する廃材などを燃料に活用する。日本製紙連合会や足利工業大学、三陽(佐野市)など約10社・団体と連携する。
マダガスカルのエネルギー消費の85%程度はバイオマス由来で、多くの一般家庭では調理用のストーブ燃料に薪(まき)や木炭が使われる。樹木の伐採が進み、森林が危機的状況にある。
これを解決するため、現地の廃材や未利用のモミガラなどを燃料に転換し、廃棄ロスと自然保護につなげる。その一環として「ハイブリッド型ロケットクッキングストーブ」を開発する。価格は3000円程度に抑える。2018年4月までに試作品の完成を目指す。燃料やストーブの開発には100万円程度かかり、里山エネルギーでまかなう。
JICAからの委託費は850万円程度。これまでに都市部の調理用燃料の使用状況などを調査しており、今後は現地の人材や設備などの調査を強化し、17年中にビジネスモデルを決定する方針。マダガスカルでの事業を第1弾として捉えており、上岡社長は「将来的に発展途上国で横展開していきたい」と語る。
同社は自然エネルギー機器を手がける。これまでに移動式の発電所や、充電式バッテリーと40ワットの太陽光発電パネルをセットにした「くまモンナノ発電所」などを企画、販売している。
マダガスカルのエネルギー消費の85%程度はバイオマス由来で、多くの一般家庭では調理用のストーブ燃料に薪(まき)や木炭が使われる。樹木の伐採が進み、森林が危機的状況にある。
これを解決するため、現地の廃材や未利用のモミガラなどを燃料に転換し、廃棄ロスと自然保護につなげる。その一環として「ハイブリッド型ロケットクッキングストーブ」を開発する。価格は3000円程度に抑える。2018年4月までに試作品の完成を目指す。燃料やストーブの開発には100万円程度かかり、里山エネルギーでまかなう。
JICAからの委託費は850万円程度。これまでに都市部の調理用燃料の使用状況などを調査しており、今後は現地の人材や設備などの調査を強化し、17年中にビジネスモデルを決定する方針。マダガスカルでの事業を第1弾として捉えており、上岡社長は「将来的に発展途上国で横展開していきたい」と語る。
同社は自然エネルギー機器を手がける。これまでに移動式の発電所や、充電式バッテリーと40ワットの太陽光発電パネルをセットにした「くまモンナノ発電所」などを企画、販売している。
日刊工業新聞2017年3月22日