年3万基生産、ホンダが自社開発FCシステムで初の専用工場
ホンダは18日、栃木県真岡市のパワートレインユニット製造部の敷地・建屋を活用し、自社開発の次世代燃料電池(FC)システムを生産する新工場を立ち上げると発表した。2027年度の稼働開始を目指す。自社開発のFCシステム専用工場は同社として初めて。生産能力は年3万基。最新鋭の生産設備を導入し、米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発したFCシステムよりも高効率・高品質な生産を実現する。
建築面積は2万8901平方メートル。新工場の立ち上げを含めて次世代FCシステムの生産事業は経済産業省主導の「GXサプライチェーン構築支援事業」に採択された。最大で147億8000万円の補助金を受ける予定。同補助金を含めて生産事業全体で400億円以上を投入する見通しだ。
自社開発・生産の強みを生かして、FCトラック分野で30年にシェア5%、野心的な目標として40年ごろに同30%を目指す。
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日刊工業新聞 2024年12月19日