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稲わらロール自動放出…タカキタ、新自走機に搭載した新機能

稲わらロール自動放出…タカキタ、新自走機に搭載した新機能

タカキタが投入した「自走ロールベーラ SR1030」

タカキタは軟弱地でも安定した作業が行える「自走ロールベーラ SR1030」を発売した。従来機の「SR1021」に、稲わらなどをロール状にした「ベール」を全自動で放出する機能を追加した。消費税抜きの価格は1195万円。

同社のロールベーラーは収穫後の水田を自走して稲わらをロール状に圧縮。ネットを巻き付けて直径100センチメートル、幅100センチメートルのベールに梱包。後部のチャンバーを開いて放出する。SR1030はこれらの動作を全自動で行う。作業状況に応じて半自動、手動モードも選択できる。

また、稲わらを取り込み効率的に後部の成形室に送り込む機構を装備。稲わらの形状にかかわらずスムーズに梱包できる。走行部はクローラー式を採用しており、低接地圧かつ機体バランスが良く、軟弱地でも安定して作業可能。車体の水平制御も自動で行い、常に安定した姿勢を保つ。

キャビン装備のため、暑さや寒さを気にせず快適に作業できる。後方カメラと発光ダイオード(LED)ライトを標準装備し、作業者はモニターを通して後方の状況や放出したベールを確認できる。作業能率は現場の条件によって変動するが、おおむね1000平方メートルの作業を約6分から23分で終えられる。

日刊工業新聞 2024年12月02日

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