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トヨタ「空飛ぶクルマ」で米社と連携強化、約730億円追加出資

トヨタ自動車は「空飛ぶクルマ」(電動垂直離着陸機、eVTOL=写真)を開発する米ジョビー・アビエーションに5億ドル(約730億円)を追加出資する。2020年1月に3億9400万ドルを出資しており、累計投資額は8億9400万ドルになる。交通渋滞などの課題を解決する空のモビリティーの実現に向けて連携を強化する。

eVTOLはヘリコプターや飛行ロボット(ドローン)、小型飛行機の要素を併せ持つ。両社は19年に協業を開始。トヨタは自動車で培った生産しやすい工程の設計や、治具開発などの知見を共有してきた。23年に電動化関連部品の供給も開始した。今回は24年内、25年内にそれぞれ2億5000万ドルずつ追加出資する。

ジョビーは米カリフォルニア州の生産ラインで3機目の試作機を完成させるなど、開発だけでなく生産の取り組みも加速している。トヨタの出資により、研究開発から実用化の段階への移行が期待される。


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日刊工業新聞 2024年10月07日

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