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競合関係のIHIインフラと川田建設、PC橋梁部材を相互生産するワケ

IHIインフラ建設(東京都江東区、森内昭社長)は1日、プレストレスト・コンクリート(PC)橋梁(きょうりょう)に使用するPC桁やPC床版などPC橋梁部材の相互生産委託に関して、川田建設(東京都北区)と業務提携したと発表した。

両社はプレキャストコンクリート(PCa)製PC橋梁の市場では競合関係にあるが、互いの生産拠点を活用してPC橋梁の部材生産や施工合理化を図ることで合意。業務提携により、施工現場に近い工場に生産を委託して部材の輸送コスト削減と工期短縮を図るとともに、PC橋梁部材の工場生産の協業によるコスト削減効果を見込む。

相互生産を実施するのは、IHIインフラ建設の年間生産能力3万トンの滋賀工場(滋賀県東近江市)と、川田建設の同6万5000トンの那須工場(栃木県大田原市)、同3万5000トンの九州工場(大分県杵築市)の3工場。

両社での生産合理化を通じて、輸送距離短縮による二酸化炭素(CO2)排出量の抑制やトラック運転手の2024年問題などの社会課題解決に取り組む。

日刊工業新聞 2024年10月2日

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