ニュースイッチ

工程50%削減…IHI系などが高速道路の床版延命工法開発

工程50%削減…IHI系などが高速道路の床版延命工法開発

イメージ

IHIインフラ建設(IIK、東京都江東区、森内昭社長)と栗本鉄工所は、高速道路の鉄筋コンクリート床版の新たな延命工法を共同開発した。従来工法で課題の交通規制を大幅に低減し、工程を約50%削減可能。軽量な繊維強化プラスチック(FRP)部材を採用して施工を効率化し、二酸化炭素(CO2)排出量を削減できる。交通規制が難しい場所にも適用できるとして採用拡大を目指す。

床版の下面に補強材を設置するため、工事中でも車両が通行でき、長期間の交通規制を実施せずに施工できる。部材製作期間が短く、工事費用も低減可能。主部材にFRPを採用して重機の使用頻度を減らせるためCO2排出量も削減できる。

床版の幅広い損傷に対応でき、曲げ補強とせん断補強の効果も見込める。繊維シート補強では対処できないほど劣化が進んだ床版にも使える。

日刊工業新聞 2023年11月08日

編集部のおすすめ