床スラブ厚を1人で測定、レンタルのニッケンが竹中工務店と共同開発した機器の効果
レンタルのニッケン(東京都港区、斉藤良幸社長)は、竹中工務店と共同で、コンクリート打設時の床スラブ厚さを計測できる「デジタルスラブ厚測定器」を開発した。従来の測定方法と比べて視認性が高く、1人で測定可能。品質向上のほか、確認・記録作業の省力化を実現する測定器として、引き続き製品版の開発を進める。
従来、コンクリートスラブ打設中のスラブ厚さの確認には主にレーザーレベルと受光器による方法が用いられており、スタッフ棒やスケールをスラブに挿入して測るにはアナログ表示で視認性が低いことが課題だった。また記録用の写真を残すため、複数人で作業を行う必要もあった。 今回開発した測定器はスラブ厚さを直接測定でき、デジタル表示のため視認性も高く、測定時は自立するため1人で測定・記録が可能。本体重量は2・7キログラムと軽く、簡単に持ち運べる。 加えて近距離無線通信規格「ブルートゥース」との連携により、測定データをエクセルで出力できる。 同測定器は、レンタルのニッケンが生産・レンタル・販売を担い、竹中工務店と共同で開発・改良を進めるとともに普及展開を目指す。
日刊工業新聞 2024年8月28日