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天井仕上げの作業効率20%向上、清水建設など開発した装置2種の効果

天井仕上げの作業効率20%向上、清水建設など開発した装置2種の効果

新開発のスカイランナー(右)とスカイテーブル

清水建設はレンタルのニッケン(東京都港区、斉藤良幸社長)と共同で、電動走行作業台「スカイランナー」と無線操作式の資材運搬・揚重機「スカイテーブル」を開発した。建築物の天井仕上げ工事で省人化・合理化を図る。両機を併用することで、天台足場を設けずに天井資材の運搬・揚重・設置作業を連続的に進められる。従来の工法に比べ、天井仕上げ工事の作業効率を約20%向上できる。

スカイランナーは、地上高1・95メートルまで作業床を上昇させられる電動式の走行作業台。作業床を上昇させた状態で前後・左右に走行でき、万一の脱輪時には車台の傾きを防止するポットホールプロテクターも標準装備している。

一方、スカイテーブルは最大200キログラムまでの資材運搬が可能で荷上げの最高地上高は4・5メートルに達する。無線で操縦でき、高所作業車のような特別な操作資格も不要だ。

両機をセットで使うことにより、スカイテーブルに搭乗した作業員が天井付近での水平移動とスカイテーブルでの資材揚重を繰り返しながら、一人で天井仕上げ作業を行える。レンタルのニッケンのレンタル商品として、他社のユーザーにも両機を提供する。

日刊工業新聞 2023年11月7日

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