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NTTデータなどが「カプセルホテル」を開業する狙い

NTTデータなどが「カプセルホテル」を開業する狙い

「ナインアワーズ品川駅スリープラボ」の利用イメージ

NTTデータは7日、ナインアワーズ(東京都千代田区)と共同でカプセルホテル「ナインアワーズ品川駅スリープラボ」(同港区)を9日に開業し、睡眠データを活用した商品の効果検証やマーケティング、商品開発などを目指す他社との共創プログラムを立ち上げると発表した。生活者の睡眠に関する課題の解決につなげる。NTTデータは2030年までに睡眠改善を含むヘルスケア関連事業で300億円の売り上げを目指す。

睡眠改善に関する商品やサービスを提供しているエキップ(東京都品川区)、MTG、オムロンヘルスケア(京都府向日市)、カルビー、キリンビバレッジの5社と協業する。取り組みの第1弾として、ナインアワーズ品川駅スリープラボに5社の睡眠関連商品を設置する。NTTデータは同商品を使ったホテル利用者の睡眠データを収集・解析し、各社の商品開発やマーケティングの支援、販売チャンネルの提供などを行う。

テープカットに臨むNTTデータの佐々木裕社長(左)とナインアワーズの松井隆浩社長

7日の落成式に登壇したNTTデータの佐々木裕社長は「生活の改善にITで貢献したい」と話した。

今後は共創プログラムをナインアワーズが運営する全国の店舗へ広げることを検討するほか、共創施策を拡大する。睡眠解析データを基に、個人に合わせた商品の提案から適切な医療の受診までを総合的に支援することを構想する。

睡眠は生活習慣病など多様な疾病と密接な関係がある一方で、既存の健康診断では検査の対象外であり、生活者自身が睡眠状態を把握して意識や行動を変えることが難しいと考えられている。

日刊工業新聞 2024年8月8日

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