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三菱重工が商用化支援、「亜鉛空気電池」の性能

三菱重工が商用化支援、「亜鉛空気電池」の性能

イージンクの亜鉛空気電池の製品イメージ

三菱重工業は米国子会社を通じて、カナダの蓄電池スタートアップのイージンク(トロント市)に、カナダや米国のベンチャーキャピタルと出資した。出資額は非公表。イージンクは調達資金を活用し、長期間の電力貯蔵・供給に適した蓄電池の商用化に向けた実証や製造体制の構築を加速させる。三菱重工はイージンクの同蓄電池の商用化を支援し、脱炭素関連商品・サービスの拡充を図る。

イージンクは独自技術を利用し、安価に長期間の電力供給が可能となる亜鉛金属と空気を使った蓄電池「亜鉛空気電池」を開発している。従来のリチウム蓄電池に比べて自然放電が少なく、繰り返し利用による劣化も少ないほか、高い安全性などの優位性を持つ。鉛蓄電池よりもエネルギー密度が高く、将来の実用化が期待されている。三菱重工は他社への資本参加や協業を通じて脱炭素社会実現に貢献する事業の構築に取り組んでおり、イージンクへの出資もそれに沿ったもの。

日刊工業新聞 2024年07月01日

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