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設計“超”初期から脱炭素推進、鹿島が建物向けシステム

設計“超”初期から脱炭素推進、鹿島が建物向けシステム

建物の環境・エネルギー性能を可視化する(イメージ)

鹿島は建物の脱炭素化をライフサイクル全体で支援するシステム「K―ZeX」を構築した。建物の企画、基本計画から設計、施工、運用までの各段階における情報や知見、分析ツールなどを総合的に活用し、建物の環境・エネルギー性能を可視化。脱炭素ソリューションの提供が可能なシステムとして採用を提案していく。

建物の用途や規模に応じて脱炭素化の注力ポイントを検討するツールを使うことにより、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)ランクの目標達成に必要な基本仕様を、設計の“超”初期段階から検討できる。またパラメーターの変更によりさまざまなケースを評価するツールを活用し、ZEB設計も進める。

実施設計・施工段階では、独自開発のシステムと連携させて、建設資材の製造・運搬や施工時に発生する二酸化炭素(CO2)排出量を算定、見える化する。建物の運用時のCO2排出量についても可視化する。さらに建物の運用データを最適な形で次の設計プロセスにフィードバックし、より高度な脱炭素設計を推進する。

日刊工業新聞 2024年06月24日

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