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延べ床面積27.3万㎡…三菱地所が計画する次世代物流施設の全容

延べ床面積27.3万㎡…三菱地所が計画する次世代物流施設の全容

高速道路ICに直結した次世代基幹物流施設(イメージ)

三菱地所は仙台市太白区で、自動運転トラックを受け入れ可能な次世代基幹物流施設の開発計画を始動した。2030年代前半をめどに、延べ床面積約27万3000平方メートルのマルチテナント型物流施設を整備。物流業界の人手不足を解消するとともに、配送効率の高い物流ネットワークの構築を図る。インターネットの考え方を物流に適用する「フィジカルインターネット」の実現にも寄与する。

次世代基幹物流施設は、仙台駅から約6・3キロメートルに開発。国道4号線と東北自動車道、仙台東部道路に接続する、仙台南部道路「長町インターチェンジ」に直結させる計画だ。インターチェンジとは専用のランプウェイで接続。自動運転トラックや後続車無人隊列走行といった次世代モビリティーが、高速道路から一般道に下りることなく施設を利用できる環境を整える。

物流施設内では、特定条件下で運転手がいない完全自動運転(レベル4)のトラックが建物内まで走行できるようにする。実用化されているダブル連結トラックも受け入れる予定だ。将来は東北圏における基幹物流施設と位置付け、関東圏とネットワークを構築。併せて最先端技術に対応した中核物流拠点として、全国を結ぶ広域幹線物流システムを担うことを目指す。

日刊工業新聞 2024年6月13日

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