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冷蔵庫の売上高1.5倍…パナソニック、シェア拡大への勝算

冷蔵庫の売上高1.5倍…パナソニック、シェア拡大への勝算

草津工場では冷蔵庫を全数検査している

パナソニックは冷蔵庫の売上高を、2030年度に23年度比約1・5倍に引き上げる。国内では高齢者などに合わせた300リットル程度の小型かつ高性能の製品を投入するなどラインアップを拡充し、シェアをさらに伸ばす。検査済み再生品を含めた展開の多角化も進める。海外ではインドやインドネシアの市場拡大に合わせたシェア獲得を目指す。

パナソニックの冷蔵庫を含むキッチン家電の2024年3月期売上高は前期比3%減の3900億円。

国内向けの冷蔵庫は5月に人工知能(AI)カメラ搭載の新機種を発売する。海外でも同様に付加価値を高めた製品を展開するのに加えて「基本である冷凍・冷蔵技術を極めるなどして(競合に)勝っていきたい」とパナソニックの社内カンパニー「くらしアプライアンス社」の太田晃雄常務は話す。

冷蔵庫の国内製造拠点である草津工場(滋賀県草津市)では、複数機種を同じラインで生産する方式や全数検査を取り入れている。太田常務は「2年以内に世界トップクラスの生産効率を出せる工場になる」としている。


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日刊工業新聞 2024年5月30日

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