EVに後付けワイヤレス給電、島田理化が装置開発
島田理化工業(東京都調布市、田中智明社長)は、市販の電気自動車(EV)に後付けできるワイヤレス給電の車載装置を開発し、公道での走行実験を始めた。市販EVの給電プラグ規格に対応した高速無線通信による給電制御方式を採用。独自のワイヤレス給電インバーターと組み合わせた。車両の部分改修のみでワイヤレス給電機能を備えられ、改造自動車の届け出はいらない。
車載するのは通信装置と整流器、受電コイル。ワイヤレス給電インバーターからの電力を道路側の送電コイルに送り、車両底面に設置した受電コイルに伝える。給電開始時に最適な周波数に調整することで、送・受電コイル間の位置ずれが起きても最大電力で給電できる。
同インバーターは複数車両への同時給電も可能で、最大出力45キロワット。実験中の車両・インバーターは22―24日にパシフィコ横浜(横浜市西区)で開かれる「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」に出展する。
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日刊工業新聞 2024年05月10日