ニュースイッチ

日産とパナソニック系が提供、自動車と家電をつなげる新サービスの中身

日産とパナソニック系が提供、自動車と家電をつなげる新サービスの中身

不正に車のドアが操作されると、自宅のテレビが音声と画面表示で知らせる(イメージ)

日産自動車パナソニックオートモーティブシステムズ、パナソニックの社内カンパニーである「くらしアプライアンス社」は、自動車と家電をつなげる新サービスの提供を始めた。日産のコネクテッドサービスとパナソニックのIoT(モノのインターネット)家電のアプリケーションを連携。利用者に音声で必要な情報を伝えて暮らしや移動を便利にする。両社の対象アプリを利用していれば、新サービスは追加料金なしで使用できる。売上高目標は非公表。

日産の対象9車種と、パナソニックのテレビ、ロボット掃除機など「音声プッシュ通知」対応家電を連携させる。例えば車両が設定したエリアを通過すると「アリアが設定エリアに入りました」と自宅の家電が音声で通知。家族は帰宅時間が分かり、予定を組みやすくなる。夜中に車のドアを不正に操作された場合も音声で通知し、防犯につなげる。

日産コネクティドカー&サービス技術開発本部コネクティドカーオフボード開発&オペレーション部の神吉理衣担当部長は、自らの音声で操作の指示を出すスマートスピーカーとの違いについて「車の状態がアプリを持つ人だけでなく家族に伝わり、違う経験ができる。そこが新しい」と強調。パナソニックオートモーティブシステムズ新規事業推進室の加藤博司室長は「日産とは次のサービスを検討している」と新たな協業の可能性を示唆した。


【関連記事】 パナソニックグループが頼りにする異能の変革集団
日刊工業新聞 2024年04月22日

編集部のおすすめ