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CNF複合化ゴム採用で長寿命化、バンドー化学が開発した伝動ベルトの性能

バンドー化学はセルロースナノファイバー(CNF)複合化ゴムを用いた高負荷対応の変速ベルト(写真)を開発した。従来製品と比べて伝動能力を高め、長寿命化も実現した。

大型バギーなどの全地形対応車(ATV)や多目的車両(UTV)といった高出力の伝動が必要な車両向けに提案する。価格は非公表。

底面と背面の両面がコグ形状(波形状)のダブルコグベルトの新製品。従来品に比べて伝動能力や効率が高いため、ベルトの幅狭化による原料使用量の削減などの効果も見込める。

同社は伝動ベルトのサステナブル(持続可能)性を考慮し、植物由来のCNFを用いた伝動ベルト開発に着手した。従来品では材料にカーボンブラック補強ゴムなどを用いることから、生産における石油資源の供給リスク対応を進めていた。

日刊工業新聞 2024年04月04日

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