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自社技術を全面活用、イハラ製作所が「アルミニウム製羽釜」を開発した狙い

自社技術を全面活用、イハラ製作所が「アルミニウム製羽釜」を開発した狙い

イハラ製作所が開発し製造・販売するアルミ製羽釜「アラヒ」

イハラ製作所(浜松市浜名区、渭原哲社長)は、自社保有技術を全面的に活用したアルミニウム製炊飯用羽釜「アラヒ」を開発した。7月以降に百貨店などで販売する。自動車産業向けで実績のある、アルミダイカストから自社製立型複合旋盤による切削加工までの工程を社内で行って羽釜を製造する。消費税込みの予定価格は2万8600円。同社初の一般消費者向け商品で、社内の活性化や会社の知名度向上による人材採用面での好影響を狙う。

羽釜の開発過程ではデザイナーや著名な料理人の監修を受けた。名称はイハラ製作所の英字表記「ihara」を逆さに読んだものを採用した。

羽釜には蒸気でふたが持ち上がって音が鳴る現象の抑制や、熱が伝わりやすいように裏側にフィンを付けるなど設計を工夫した。また水に金属のにおいが移らないように内部にアルマイト処理を施した。

4合炊きの場合、一般的なガスコンロを使って約25分程度の早さで炊き上がる。

4月29日までクラウドファンディング(CF)サイト「マクアケ」で先行販売する。

日刊工業新聞 2024年03月26日

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