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世界初、ロボットがスケートボードを乗りこなした!

国際電気通信基礎技術研究所(ATR)はスケートボードなどのスポーツ時の身体の動きや脳波などのデータ収集と、ロボットに人の動きを学習実験させる設備を整備した。ATRが京都大学産業技術総合研究所と共同開発中の人工知能(AI)を搭載したヒューマノイドロボットを活用。人の俊敏な動きを機械学習などで取り入れ、複数の異質な作業や動きを1台で実行できる協働ロボットの開発と社会実装を目指す。

ATRなどが開発したロボットは、スポーツ時の人の動きを機械学習することで同様の動きに成功。実際にロボットがスケートボードに安定的に乗ることができた。こうした一連の動きを達成したのは、世界初だという。成果を生かし、研究を進める。

スケートボードを切り口にしたATRの設備は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」で整備。石井信ATR脳情報解析研究所長は「狭い空間で同じ作業をするロボットではなく、人間と協業するという場面を想定して実用化できるのではないかと考えている」と話した。

日刊工業新聞 2024年03月14日

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