パナソニックホールディングスは１１日、２０２５年４月入社の新卒採用の情報提供に生成人工知能（ＡＩ）を試験導入すると発表した。仕事のやりがいや思いなどは引き続き社員が学生に伝えるのに対し、基本的な仕事内容などの情報はＡＩで提供。学生の専攻や思考、行動特性を踏まえて適性のある配属を提案し、学生の選択を支援する。学生が気軽にいつでも相談でき、キャリアを考えるためのツールとして提供する。

採用活動向け専用の生成ＡＩを開発中。学生がチャット画面で専攻を入力すると、専門性や技術の生かし方などについてＡＩが問いかけ、学生の経験や考えを聞き取り、人物像を深掘りする。それに基づき適性を見込む事業会社や職務を提案し、学生が希望すれば詳細な説明を表示。人と技術のバランスを生かした複合型の採用活動を目指す。