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スズキ「スイフト」生産で採用、JFEスチール「超ハイテン」用2工法の効果

スズキ「スイフト」生産で採用、JFEスチール「超ハイテン」用2工法の効果

スズキ「スイフト」

JFEスチールが開発した超高張力鋼板(超ハイテン)用の「流入制御工法」と「ストレスリバース工法」が、スズキ「スイフト」のメンバーフロントバンパー3部品の生産工程に採用された。量産する岡本プレス工業(浜松市中央区)と連携し、量産金型への適用を実現した。

二酸化炭素(CO2)排出量の削減などで車体の軽量化が求められる中、2工法はそれに適した980メガ―1180メガパスカル(メガは100万)級ハイテンにおいて課題だったプレスしわや寸法精度の変動を抑える。

プレスしわは鋼板を部品形状に成形する途中で湾曲部に発生し、金型の損傷などにつながる。今回、成形時の材料流入量を多工程で最適化し、プレス部周囲のフランジに生じるしわを低減させた。

また、材料強度の上昇に伴い成形後に元の形に復元する寸法精度変動については、変形方向を逆にした直後の変形応力が小さくなる特性を活用し、変動を抑えた。

日刊工業新聞 2024年03月11日

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