ニュースイッチ

ロボ・半導体など重点…住重が新中計、設備投資1900億円の使い道

住友重機械工業は14日、2026年12月期までの3カ年の新中期経営計画を発表し、設備投資額を前3カ年中計実績比約7割増の1900億円に定めた。このうちロボティクス・自動化、半導体など重点投資領域に800億円を投じる。成長を見込む分野に経営資源を集中し、業績拡大を目指す。

14日会見した下村真司社長は「前回の中計は成長分野に投資できたか若干反省がある。重点投資領域の成長を促進し、営業利益を高める」と意気込んだ。

売上高は1兆2500億円(23年12月期比15・6%増)、営業利益は1000億円(同34・5%増)を目指す。部門別では、売上高が最大の建設機械などの部門、次に大きい射出成形機などの部門、ロボット用減速機などの部門がそれぞれ増収増益を見込む。一方、売上高が最小のバイオマス発電用ボイラなどの部門は増益だが小幅な増収にとどまるとみる。

ロボティクス・自動化はロボット用減速機のモーターなどとの一体化、建機の電動化、遠隔・自動化に投資する。半導体はイオン注入装置など製造装置の新製品開発、海外展開強化に充てる。先端医療機器、環境・エネルギーも重点投資領域に位置付ける。

研究開発には3年間で総額900億円を投資し、前中計実績比約4割増やす。重点投資領域分は540億円。投下資本利益率(ROIC)は26年12月期に8%を目指す。23年12月期は7・0%だった。

日刊工業新聞 2024年02月15日

編集部のおすすめ