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住重が一般商船の新造船事業から撤退する背景

住友重機械工業は14日、子会社の住友重機械マリンエンジニアリング(東京都品川区)による一般商船の新造船事業から撤退すると発表した。神奈川県横須賀市の拠点で中型タンカー中心に年間3隻と隻数を絞って生産してきたが、船価低迷、鋼材や資機材価格高騰などにより近年は赤字が続いていた。撤退に伴い、子会社の住友建機の油圧ショベル新工場を同拠点に建設することも発表した。

新規受注を停止し、受注残の7隻を2026年1月ごろまでに引き渡して撤退する。新造船事業の23年12月期の売上高は195億円。官公庁船修理は続ける。ドックを生かし、普及を見込む浮体式洋上風力発電の構造物も製作する狙い。

新工場は約65億円を投じて25年8月に稼働予定。35トン以上の大型や運転席が持ち上がる特殊機を年間2000台生産する。住友建機の千葉工場(千葉市稲毛区)は増産余地が少ないため、新工場稼働で中小型に特化して生産効率を高める。


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日刊工業新聞 2024年02月15日

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