「ヤクルト1000」生産増強、富士小山工場が稼働
ヤクルト本社は生産子会社の富士小山ヤクルト工場(静岡県小山町=写真)で、31日に乳酸菌飲料「ヤクルト1000」(宅配商品)の生産を開始する。2023年4月に同社を設立し、このほど一部の生産設備が完成し稼働する。全面稼働すれば1日当たり60万本を生産する。さらに3月以降に「Y1000」(店頭商品)の生産を開始する予定で、同25万本(全面稼働時)の生産能力になる。
富士小山ヤクルト工場は約2万2708平方メートルの敷地に、延べ床面積で約8958平方メートルの工場建屋を持つ。従業員は85人。宅配商品のラインから製造を開始し、工事の進捗(しんちょく)に合わせて店頭商品のラインを稼働する。さらに宅配商品はラインを増設する予定だ。
ヤクルト本社はヤクルト1000などの需要増に対応し生産能力増強を進めており、千葉ヤクルト工場(千葉県四街道市)もリニューアルする計画で、27年春に稼働を目指している。
日刊工業新聞 2024年01月25日