トヨタが新エンジン開発プロジェクト始動、豊田会長が語ったこと
トヨタ自動車が新エンジンの開発に乗り出す。カスタムカーの展示会「東京オートサロン」で豊田章男会長は「新たにエンジン開発を進めていくプロジェクトが動き出した」と語った。脱炭素の実現には、エンジン技術の進化や発展が不可欠だと判断した。豊田会長は「カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に向けた現実的な手段として、エンジンにはまだまだ役割がある」と述べた。佐藤恒治社長ら経営メンバーもこの提案に共感。「未来に向けて必要なこと」(豊田会長)と位置付け、新プロジェクトを始動した。
またエンジン部品を手がける仕入れ先(サプライヤー)の重要性を豊田会長は強調。「日本を支え、これからの日本を強くしていく技を持った人たち。失ってはいけない」と訴えた。
エンジン関連部品を手がける企業からは歓迎の声が挙がった。ある1次取引先の経営幹部は「非常にうれしい話」と語る。エンジンにはエンジン自体のほか、変速機や吸気、排気系部品も必要で「さまざまな部品メーカーにとって朗報」と期待した。
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日刊工業新聞 2024年01月15日