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ENEOSが「水素」日本輸出へ、米製造に資本参加

ENEOSは、日米間のクリーン水素サプライチェーン(供給網)構築のため、米国メキシコ湾岸でクリーン水素製造を目指す米MVCEガルフコーストに資本参加したと発表した。出資額や出資比率は非公表。2030年をめどに、MVCEが製造した水素を、貯蔵・輸送が容易なメチルシクロヘキサン(MCH)に変換した上で、日本への輸出を目指す。

MVCEはカナダの投資会社であるアジムス・キャピタル・マネジメントにより設立。水素・アンモニア製造とプロジェクト開発に関して豊富な知見を持ち、米メキシコ湾岸で30年に年間22万トンのクリーン水素を製造するプラントを建設する計画だ。

ENEOSはこの水素の一部をMCHに変換して、日本に輸出する事業化可能性を検証する。24年中に検証を終え、20年代半ばにはプラントを着工する見通しだ。

MCHはトルエンに水素を反応させてできる有機ハイドライドの一つ。常温・常圧下で液体状態の炭化水素化合物で、水素は専用の貯蔵設備や輸送船・車両を用意する必要があるのに対し、タンク・配管・桟橋などの製油所の既存設備やタンカー・ローリーなど既存の輸送インフラをそのまま活用できるメリットがある。

日刊工業新聞 2024年01月12日

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