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デンソーがブラジルのグループ3社を経営統合した狙い

デンソーは、ブラジルのグループ会社3社を1日付で経営統合したと発表した。事業基盤の強化が目的で、会社の管理業務を一本化し、経営効率を高める。事業環境の変動に強い体質づくりや、各事業の連携により顧客へのシステム提案力を磨く狙いもある。

統合後の新会社「デンソー・ド・ブラジル・リミターダ」(パラナ州)の資本金は74億円。従業員は2080人。カーエアコンやコンプレッサーをはじめ、これまで3社が取り扱ってきた自動車部品を生産・販売する。

デンソーは1975年にブラジルに進出。カーエアコンの販売会社を設立して以来、オルタネーターや電装品などに事業範囲を拡大してきた。

統合前のデンソー・ド・ブラジル・リミターダ(パラナ州)と、デンソー・マキナス・ロタンテス・ド・ブラジル・リミターダ(ミナスジェライス州)、デンソー・システマス・テルミコス・ド・ブラジル・リミターダ(同)を含め、同社ブラジル全体の22年度売上高は700億円。今後も地域の顧客ニーズに応え事業拡大を目指す。


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日刊工業新聞 2024年01月11日

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