ニュースイッチ

世界の建機需要に陰り…コマツがアフターマーケット拡充で収益安定化狙う

世界の建機需要に陰り…コマツがアフターマーケット拡充で収益安定化狙う

「フォーロ」の新型機は荷室容量を大きくするなど、使いやすさを向上させた

コマツは2024年度に建設機械のアフターマーケット事業を拡大する。メンテナンス付き延長保証の内容を拡充するほか、エンジンやミッション周辺の部品再生を担う海外の認定拠点も増設する。部品販売やメンテナンスを柱とする同事業は新車販売や景気動向の影響を受けにくく、安定収益が見込める。世界の建機需要に陰りが見える中、同事業の体制強化をテコに収益の安定化につなげる。

建機は一般的に10年近く使われるため、正常に稼働できるようにする部品交換やメンテナンスが重要になる。

コマツのメンテナンス付き延長保証は、建機や鉱山機械を正常稼働させるための保守点検や消耗品交換、修理などを一定期間、原則無償で行う仕組み。

消耗品の交換に加えて定期的なオーバーホールも行うことで、「顧客は建機を故障なしで長期間使い続けられる」(西浦泰司常務執行役員)メリットがある。現在は足回りやエンジンの部品が修理、交換対象としているが、24年度には対象範囲を広げる。

部品再生の海外認定拠点では、現在は拠点がない米国に近い将来1、2カ所新設する予定。また他地域でも既存拠点の増強を進める。

また海外のオンライン部品販売も強化する。中国では期間限定割引などの販売促進策が奏功したが、今後、北米や欧州で商慣習や地域性など踏まえた販促活動に取り組み、売り上げ拡大につなげる。

コマツは部品事業の売上高で24年度に21年度比15%増の目標を掲げているが、「23年度に前倒し達成できる見込み」(小川啓之社長)で、24年度に一層の増加を目指す。

コマツにとってアフターサービス事業は、新車販売に左右されず安定収益が見込めて、純正部品の売上増も期待できる。純正部品を顧客に使ってもらうことで、粗悪な安価部品に流れる事態を防ぎ、長期の安定稼働につなげる。


【関連記事】 建機メーカーが大注目する異色のレンタル会社
日刊工業新聞 2024年01月04日

編集部のおすすめ