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商船三井が5隻導入、ケープサイズLNG船の仕様

商船三井が5隻導入、ケープサイズLNG船の仕様

商船三井が導入予定のLNG燃料ケープサイズバルカー(載貨重量約20万9000トン=イメージ)

商船三井は環境負荷の低い液化天然ガス(LNG)を主燃料とした大型バラ積み船(ケープサイズバルカー)5隻を新たに導入する。日本シップヤード(東京都千代田区)が受注し今治造船が2隻、中国船舶集団青島北海造船が3隻建造する。全長約300メートル、全幅は約50メートルで、載貨重量は約20万9000トンと約21万トン。2026年から27年にかけて順次竣工する予定。これにより、LNGを燃料とした商船三井のケープサイズバルカーはこれまでに整備を決定した8隻を含め計13隻となる。

LNGは従来の船舶燃料油に比べて二酸化炭素(CO2)は約25%、硫黄酸化物(SOx)は100%、窒素酸化物(NOx)は約85%の排出削減を見込める。商船三井は自動車船・バラ積み船・タンカー・フェリー・タグボートなどでLNG燃料船を拡充しており、3月にはLNGを燃料としたケープサイズバルカー1隻の運航を開始した。

商船三井は50年までにネットゼロ・エミッション達成を目標に掲げている。温室効果ガス(GHG)総排出量削減に向け足元からできる取組みの一つとして、今後もLNG燃料船の導入を拡大していく方針。

日刊工業新聞 2023年12月22日

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