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九州で半導体人材が年間1000人不足…高まる産学連携の機運

九州で半導体人材が年間1000人不足…高まる産学連携の機運

熊本県菊陽町でTSMC子会社のJASMの工場が建設されている

国内で半導体工場の新増設が相次ぐ中、技術者の獲得競争が激化している。特に、台湾積体電路製造(TSMC)が2024年に稼働予定の新工場がある九州エリアでは人手不足が顕著だ。九州の半導体産業の基盤強化を目指す産学官組織によると、今後10年間で年間1000人規模の関連人材が不足するという。

半導体産業の集積が見込まれる九州では人材の確保が大きな課題だ。産学官組織「九州半導体人材育成等コンソーシアム」は半導体関連企業への調査を基に、九州では中長期で人材不足が続くと予測している。電気・電子工学などの基礎的な知識に加え、工程管理に詳しい人材のニーズが高まっている。半導体材料や知的財産戦略の知見を持つ人材確保も必要だ。

こうした状況を打開しようと、半導体分野における産学連携の機運が高まっている。SUMCOと九州工業大学は包括協力協定を4日に締結する。半導体シリコンウエハーの研究開発とともにデータサイエンス・人工知能(AI)の人材育成を目指す。

また九州大学は9月に台湾の工業技術研究院などと同分野における覚書(MOU)を締結した。日本と、半導体で競争力を持つ台湾との関係強化につながりそうだ。


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日刊工業新聞 2023年12月04日

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