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有機フッ素不使用、東レが開発した高撥水新素材の実力

有機フッ素不使用、東レが開発した高撥水新素材の実力

比較品(右)と比べ、デューエイトには水滴が残らない

東レは30日、規制強化が進む有機フッ素化合物(PFAS)を使用せず、優れた水滴除去性を実現した撥水ストレッチテキスタイル「DEWEIGHT(デューエイト)」を開発したと発表した。2025年春夏からメンズ・レディース向けに、アウターからボトムスまでの展開を予定。25年度に20万メートル、27年度に50万メートルを販売する計画で、売り上げベースでは25年度に数億円、27年度に十数億円を目指す。

デューエイトは2種類のスパイラル構造を有する原糸で、特殊な凹凸構造を形成。この表面に載った水滴の下には複雑な空気の層が生まれるため、水滴が転がるように滑落する撥水性と肌離れの良い着心地、天然素材のような光沢を有する。

この特殊な凹凸構造はマルチラフネス構造と呼ばれ、大きい凹凸の上にさらに微細な凹凸が形成されている。同社が持つ革新複合紡糸技術「ナノデザイン」によって、繊維断面を精密に制御した新たな原糸と、形態の異なる2種類のスパイラル構造を発現させる特殊な高次加工技術で同構造を実現した。


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日刊工業新聞 2023年12月01日

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