「電動2輪」30機種超投入へ…ホンダが5000億円投資
ホンダは、2030年までに電動2輪車の製造・開発に総額約5000億円を投資する。同年までに計30機種以上の電動2輪車を投入。同年の電動2輪車の世界販売目標を、22年公表比50万台増の年400万台に引き上げた。生産も効率化し、30年に電動2輪事業単独で営業利益率5%以上、30年以降に同10%以上を目指す。
投資額の配分は21―25年に1000億円、26―30年に4000億円。電動2輪車の完成車のコストは、現状の交換式バッテリー仕様との比較で30年に半減を目指す。プラグイン充電式バッテリーなどの採用に加え、27年以降に電動2輪車専用工場を世界で順次稼働する。専用工場ではモジュール化技術などを取り入れ、組み立てラインの長さを従来比約40%削減。1工場当たりの投資額は約500億円、年産能力100万台規模を想定する。
世界3万店超の既存販売網のほかオンライン販売も活用。顧客が電動2輪車の価値観を体感できる場「エクスペリエンスセンター」をインドや東南アジアなどの主要都市に設置する。
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日刊工業新聞 2023年11月30日