ホンダが公開した北米向けEV「プロローグ」の詳細
ホンダは2024年初に北米で初めて投入する電気自動車(EV)「プロローグ」の詳細を公開した。米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発したスポーツ多目的車(SUV)で、GM製の車載電池「アルティウム」を搭載する。電池容量は85キロワット時で航続距離は300マイル(約482キロメートル)以上。150キロワット以上の直流急速充電に対応し、約10分で走行距離65マイル(約104キロメートル)相当の充電が可能。価格は4万ドル台後半(約670万―740万円)からとなる見通し。
GMのEV「ブレイザー」と同じプラットフォームを採用しており、同車種と同様にプロローグも最大7500ドルの米国のEV補助金の対象となる公算が高い。
充電規格「CCS」に対応し、25年以降は米テスラが展開する充電規格「NACS」にもアダプターを使って対応する。先進の安全運転支援システムなども搭載する。
ホンダは同じく24年初頭に、北米向け高級車ブランド「アキュラ」から、GMと共同開発する新型EV「ZDX」を投入し、25年には独自プラットフォームを採用したEVも投入する計画。EV普及が進む北米市場でEV製品の投入を急いでいる。
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日刊工業新聞 2023年10月02日