ホンダは２１日、中古車検索サイトをリニューアルし、中古車のオンライン販売を始めたと発表した。ホンダの認定中古車を扱う全国の販売店が売っている中古車を、来店せずにいつでも契約申し込みできる。納車後７日間の返品が可能。遠い店舗にある車両や店頭で展示しきれない車両も購入できる。２０２３年度の中古車小売台数目標は１８万台で、オンライン販売は１０００台規模を見込む。今後、中古車小売台数の１０―２０％をオンラインで販売したい考え。

サイトにはホンダの販売店が点検・整備・確認した中古車のみを掲載する。店舗で受け取るか、自宅に届けるか選択できる。自宅に届ける場合は陸送費が追加で必要になる。従来は最寄りの販売店が取り寄せてユーザーに届けていたが、今回のオンライン販売は最寄り店を介さずに車両保有店が直接届ける形になる。メンテナンスは、契約申し込み時に全国約１９００の中古車取扱店から最寄りの店を選べる。

新しいサイト名は「ホンダ公式中古車検索サイト」。従来のサイト「ホンダ認定中古車検索サイトＵ―セレクトウェブ」を刷新した。２１日１１時時点のサイトの中古車掲載数は約８１００台で、約５２００台がオンライン販売の対象。長期的に国内の新車市場が縮小する一方、中古車市場は拡大傾向にある。オンライン販売を通じ、自動車離れが進む若者層の需要を取り込む。