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慶応大と古河電工が世界初検証、空孔コアファイバーケーブルで低遅延ネットワーク実証

慶応大と古河電工が世界初検証、空孔コアファイバーケーブルで低遅延ネットワーク実証

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慶応義塾大学と古河電気工業は従来の光ファイバーと互換性を持たせ、実用レベルにケーブル化した空孔コアファイバーケーブルを同大の新川崎タウンキャンパス(川崎市幸区)内に敷設し、複数のビル間を結ぶ低遅延ネットワークの実証実験を始めた。世界で初めて実用に近い環境で同ファイバーの特性を評価し、自動運転などの応用に向けて検証する。

従来の光ファイバーと空孔コアファイバーの断面図

同キャンパスの「未来光ネットワークオープン研究センター」に空孔コアファイバーケーブル網を敷き、内外の研究者が同ファイバーを使ったアプリケーション実験を行える低遅延ネットワーク環境を構築した。複数のコンピューターリソースをつないだ実験や、ローカル第5世代通信(5G)と組み合わせたネットワークコントロール型の自動運転、感覚通信(リアルハプティクス)などの実証を行う。

空孔コアファイバーはガラスよりも屈折率の低い空孔のコアに光を閉じ込めて伝搬する新型の光ファイバー。従来のガラスコア光ファイバーに比べ、通信速度を1・5倍に速めつつ、遅延を30%以上減少できるほか、エネルギー密度や線形性も1000倍に向上可能。

また、伝送する波長数を増やすことで通信チャネル数を10倍以上に増大できる。

総務省のプロジェクトの一環として開発した。

日刊工業新聞 2023年11月21日

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