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導入30分で性能評価できるAI外観検査装置、ユアサ商事など開発

導入30分で性能評価できるAI外観検査装置、ユアサ商事など開発

共同開発したAI外観検査装置「F[ai]ND OUT(ファインド・アウト) EX」

ユアサ商事とコネクトーム・デザイン(東京千代田区、佐藤聡社長)は、人工知能(AI)を活用した外観検査装置を共同開発した。数十個の良品を撮影して学習させるだけで、傷や色ムラなどの異常を判定するAIを生成。生産ラインに装置を導入してから30分程度で性能評価ができる。熟練者に頼っていた加工品の目視検査を自動化できる点を訴求し、検査品質の安定や効率化などの需要を取り込む。

開発したAI外観検査装置「F[ai]ND OUT(ファインド・アウト) EX」を1日に発売する。搭載したAIは良品を学習する仕組みで、不良品を大量にそろえる手間を省いた。カメラ、照明、AI用のパソコンなど検査に必要な機能を一括して装置に盛り込み、生産ラインに設置するだけで連続検査ができる。

使い方は、同装置をライン上に設置し、ベルトコンベヤーを流れる良品を数十個程度撮影。その画像を学習していき、良品と異なる特徴を異常と判定するAIを生成する。判定対象は異物の混入、歪み、傷、色ムラなど。従来は撮影環境の構築から、こうしたAIの生成に数カ月を要していたが、撮影から30分程度で性能評価ができるようになるという。

検査結果の良否はクリック操作のみで変更可能で、現場に合わせて検査精度を作り込める。AIを生成すれば検査品目の追加設定も可能だ。

日本商工会議所が9月にまとめた調査によると、人手が不足していると答えた中小企業の割合は68%で過去最高となり、経営への影響が深刻化している。一方、目視検査の自動化では、AI学習のためのデータの準備やシステムを運用するための知識の習得などが、導入をためらう一因となっていた。両社は実用性を追求した同外観検査装置で課題を解決し、人手不足にも対応する。


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日刊工業新聞 2023年11月01日

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