トヨタ「レクサスLM」に搭載、豊田合成の最新技術とは?
豊田合成による車室内の快適性向上やカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に貢献する最新技術が、トヨタ自動車の高級車ミニバン「レクサスLM」に採用された。ゴムや樹脂材料のコア技術や加飾技術を応用、改良し、付加価値の高い製品開発に取り組む。
レクサスLMの後部座席には「ヒータ付きアームレスト」が採用された。熱エネルギーロスの少ない構造設計とし、他社品と同等の昇温性能で消費電力を半減させた。
高級感のある空間を実現するため、内装には発光ダイオード(LED)の光の陰影を用いた模様で車室内を彩る「フロア陰影イルミネーション」も装備された。
フロントグリルには、製品に転写する箔を改良することにより耐久性を高め、トップコートの塗布を不要にした「トップコートレス ホットスタンプグリル」を採用。コーティング材が不要で省資源になるほか、生産時の二酸化炭素(CO2)排出量を2割削減する。
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日刊工業新聞 2023年10月24日