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新型コロナ治療薬「ゾコーバ」、投与1年後の後遺症リスク低下

塩野義製薬が確認

塩野義製薬は19日、新型コロナウイルス治療薬「エンシトレルビル フマル酸(日本名ゾコーバ)」について、投与1年後の後遺症リスクの低減効果を確認したと発表した。偽薬を投与した患者と比べて発現リスクが25―26%下がった。特に息切れや集中力・思考力の低下、物忘れで統計的に明らかな低下を示した。治療薬の開発を加速し、エビデンスのさらなる集積を図る。

抗ウイルス薬のレムデシベルで十分な抗ウイルス効果がなかった新型コロナ患者21人をゾコーバに切り替えた効果をまとめた。治療終了翌日までに全被験者が臨床的に改善。28日目までに重症化や死亡はなく、ゾコーバを起因とする有害事象もなかった。

臨床試験した、りんくう総合医療センターは「新型コロナの重症化を抑える治療薬でさらなる選択肢が求められる中、ゾコーバは可能性が示された」としている。

日刊工業新聞 2023年09月20日

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