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マツダが27年めど米にEV専用車種投入、プレミアム商品で成長

マツダが27年めど米にEV専用車種投入、プレミアム商品で成長

米国では付加価値の高い商品群で成長を目指す(「CX―50」)

マツダは22日、同社の主戦場である米国市場に、早ければ2027年にも電気自動車(EV)専用車種を投入する方針を明らかにした。梅下隆一常務執行役員は「日本やグローバル向けにバッテリーEV投入の準備が整えばいち早く、米国にも投入することは間違いない」とした。同国でスポーツ多目的車(SUV)「CX―50」など付加価値の高い商品群での成長を目指す戦略で、EV車種の方向性もプレミアム商品を想定する。

マツダは16年から、同地域で常態化していた値引きによって台数を稼ぐ体制から、商品価値で売る販売を定着させる「ブランド価値経営」を徹底してきた。価値を正しく顧客に伝えるディーラー選定やマーケティング改革などで、若年層に「ラグジュアリーブランド」といった商品イメージが定着しつつあるという。

EV投入もこの路線を維持する。「全米でのEV普及は州ごとに開きがある」(梅下常務執行役員)としながらも、カリフォルニア州など厳しい規制の地域にも対応するため、電動化戦略を加速する考えだ。


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日刊工業新聞 2023年08月23日

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