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古紙100%の人工皮革向け離型紙をリサイクル

古紙100%の人工皮革向け離型紙をリサイクル

「EBシリーズ」を用いた離型紙

人工皮革を開発、製造、販売する帝人コードレ(大阪市北区、内田俊一社長)と、エコ・リサイクル商材の販売などを行うWR Supply(東京都足立区、鹿倉康男社長)、レンゴーは21日、100%古紙由来の原料を用いて、人工皮革製造時に表面に意匠性を付与する工程紙である人工皮革用離型紙のベース紙を製造する技術を活用したリサイクルの取り組みを始める。3社は12月ごろに使用済み離型紙のリサイクル開始を目指す。

WR Supplyは、古紙を原料とした離型紙用ベース紙製造の研究を重ねており、同社の特許とレンゴー独自の板紙製造技術を組み合わせ、古紙を100%用いた人工皮革用離型紙向けベース紙「EBシリーズ」の開発に成功した。同製品の活用で、帝人コードレで従来発生していた使用済み離型紙の焼却処理による二酸化炭素(CO2)排出量を年間約100トン削減できるほか、使用済み離型紙に由来する産業廃棄物の年間約80%の減量が可能となる。

離型紙のベース紙に再生パルプを使用した場合、品質の低下や、再生工程によってはバージンパルプ使用時よりCO2排出量が増える問題があり、離型紙のリサイクルは実現できていなかった。

日刊工業新聞 2023年08月22日

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