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次世代パワー半導体で製品展開へ…旭化成が4インチ窒化アルミ基板の製造に成功

次世代パワー半導体で製品展開へ…旭化成が4インチ窒化アルミ基板の製造に成功

4インチAIN基板(右)製造に成功

旭化成は21日、4インチ(直径100ミリメートル)の窒化アルミニウム(AlN)単結晶基板(AlN基板)の製造に成功したと発表した。旭化成によると、世界初だという。次世代パワー半導体の基板などへの製品展開を見据え、2026―27年頃の販売を目指す。

子会社の米クリスタルIS(ニューヨーク州)が4インチのAlN基板製造に成功した。AlNは炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)よりも電力損失が小さく、耐圧が高い可能性を有するという。エネルギー効率に優れるため、次世代のパワーデバイスへの適用を期待する。

4インチ基板はその面積の80%以上が使用可能という。23年度中に使用可能領域を99%以上に高めることを目標に、さらなる改善を図る計画だ。

クリスタルISはAlN基板を活用し、自社でUV―C(深紫外線)LEDを製造・販売している。現在は年間数千枚の2インチ基板を製造する。4インチ基板を商業化すれば、1枚当たり従来の4倍の面積で各種デバイスを製造できるという。


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日刊工業新聞 2023年月8月22日

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