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コマツが市場投入、3トンクラス新型電動ショベルが実現した性能

コマツが市場投入、3トンクラス新型電動ショベルが実現した性能

欧州市場に先行投入する3トン電動ショベル「PC33E-6」

コマツは、3トンクラスの新型電動ショベル「PC33E―6」を欧州市場に投入した。国内で2020年3月にレンタル販売を始めた同クラス電動ショベルのフルモデルチェンジ機種。従来の鉛蓄電池に代わり、リチウムイオン電池(LiB)を搭載して稼働時間を約2割延長したほか、軽量化や後方旋回半径の短縮を実現した。

栃木工場(栃木県小山市)で量産ラインを設置済み。引き続き国内市場への投入もにらみつつ、環境配慮製品の優遇が多い欧州で電動ショベル市場の形成を目指す。

コマツは20トンの電動ショベルも欧州と国内で、10月にレンタル発売する計画。電動ショベルはディーゼルエンジンと比べて排ガスが発生せず、低騒音・低振動のため屋内工事や都市部の工事、夜間工事などに向く。作業者の疲労も軽減できる。

PC33Eは鉛蓄電池の従来機より継ぎ足し充電が容易になったほか、後端旋回半径を従来機の1420ミリメートルから約3割短縮したことで小回りが効く。


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日刊工業新聞 2023年07月19日

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