ニュースイッチ

COOの後任置かず、日産が発表した新経営体制の中身

COOの後任置かず、日産が発表した新経営体制の中身

日産自動車が横浜市の本社で開催した定時株主総会で登壇した内田社長(同社提供)

日産自動車は27日、新経営体制を発表した。同日開いた定時株主総会後の取締役会で、内田誠氏が代表執行役社長と最高経営責任者(CEO)を続投する一方、取締役を退任したアシュワニ・グプタ氏が務めた代表執行役最高執行責任者(COO)の後任は置かないことを決めた。代表執行役は内田社長1人となる。

社外取締役を退任した豊田正和氏が務めていた指名委員会委員長にはアンドリュー・ハウス氏が、筆頭独立社外取締役にはベルナール・デルマス氏が就いた。取締役はグプタ氏、豊田氏、ジェニファー・ロジャーズ氏が退任した一方、ブレンダ・ハーヴィー氏が社外取締役として新たに加わり、12人から10人の体制となった。

3月末までの最終契約締結を予定していた仏ルノーとの資本関係の見直しは、定時総会で株主の質問を受けた内田社長が「(EV新会社の)アンペアへの出資や欧州市場が変化している中で日産の利益にどうつながっていくか議論しているので時間がかかっている。早い段階で契約を締結したい」と説明した。


【関連記事】 日産が新しいクルマ作りで必ず頼りにする機械メーカー
日刊工業新聞 2023年06月28日

編集部のおすすめ