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「次世代高容量電池」対応など狙う…三井化学が半導体・電池材で次世代車需要開拓

三井化学半導体プロセス材料や電池材料などを手がけるICTソリューション事業について、次世代自動車向け製品展開を推進する。CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)の進展で車に使われる半導体の数が増えると判断。半導体関連では、旭化成のペリクル事業を取得し、7月に予定する三井化学EMSの設立によって事業基盤の強化につなげる。

電気自動車(EV)向けでは電解液「ミレット」での次世代高容量電池への対応や、高強度で高精度が特徴のセパレーター用樹脂「ハイゼックスミリオン」などで事業拡大を目指す。スマートフォン用カメラレンズ材料「アペル」では、自動運転向け車載カメラレンズの需要獲得を狙う。

事業強化に向けて、部門間の連携も進める。例えばモビリティソリューション事業本部との連携について「ミレットなどは以前のモビリティ事業本部にあり、そこから人も来ている。逐次、情報を共有する」(平原彰男専務執行役員)と話している。


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日刊工業新聞 2023年06月16日

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