補助力3倍、看護・介護向け新パワースーツの実力値
GBS(東京都中央区、山下英夫社長)は、患者や要介護者の体を持ち上げる際にかかる負担を最大30キログラム軽減できる外骨格型ロボット(パワースーツ)「アポジー・プラス」を発売した。看護・介護従事者の作業を補助する力を競合品に比べて約3倍に高めた。価格は個別見積もり。
同製品はGBSのドイツ本社で、身体装着型のロボットを開発・製造するジャーマン・バイオニック(ベルリン市)が看護・介護分野向けに初めて開発した。工場や倉庫の作業従事者向けの従来品を改良し、看護・介護従事者のさまざまな動きに柔軟に対応できるようにし、腰への負担を大幅に軽減できる。
作業内容や稼働時間の情報を無線で即座に送れる機能も備え、利用状況をデータ収集・管理画面で確認したり分析したりできる。細菌などがたまりにくいモノコック構造を採り入れたほか、腰の位置に握りを設け、患者らがつかまり立ちできるようにした。高い防水性能と前かがみの姿勢を支持する機能で、入浴のサポートにも使える。
日刊工業新聞 2023年06月16日