トヨタがスポーツ車仕様の「プリウス」披露、「ル・マン」100周年を記念
トヨタ自動車は10―11日にフランスで開かれるFIA世界耐久選手権(WEC)の「ル・マン24時間レース」の会場で、スポーツ車仕様のハイブリッド車(HV)「プリウス」のコンセプト車(写真)を披露した。同大会の100周年を記念したモデルで、より走行性能などを向上させた。
披露した「プリウス ル・マン24時間100周年記念GRエディション」は、1月に発売した新型プリウスがベース。車高を30ミリメートル下げて重心を低くし、カーボン製ボンネットの採用で軽量化するなど、走行性能を高めた。トヨタは「WEC参戦でハイブリッドシステムの技術が鍛えられ、市販車にも生かされている。ル・マンへの祝福と感謝を込めてコンセプトモデルを作った」としている。
このほか10日には水素エンジン車のデモ走行も行う予定。HVも含め、駆動源の多様性をアピールする。
日刊工業新聞 2023年06月09日