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EV・自動運転の開発支援を拡充、AVLジャパンが生かすノウハウ

EV・自動運転の開発支援を拡充、AVLジャパンが生かすノウハウ

エンジニアリングサービスの技術は国内外で高く評価されている

エイヴィエルジャパン(AVLジャパン、川崎市中原区、米玉利〈よねたまり〉貞幸社長)は、創業以来のエンジニアリングサービスで得たノウハウを生かし、電気自動車(EV)や自動運転の開発支援を国内で拡充する。同時にEVシフト後を見据え、自動車向けで培った技術を活用し、船舶や農業機械、バッテリーなど社会全体の電動化に向けたサービスの提供拡大を目指す。大学の研究支援なども進める

AVLジャパンはオーストリアのAVLリストの日本法人。AVLリストの祖業はディーゼルエンジンの研究で、現在も欧州自動車メーカーなど向けの開発支援を手がけている。エンジニアリングから量産まで一貫して車体全体の開発を支援できる技術が特徴だ。

近年ではEV移行と将来の自動運転の実装を見据え、AVLリスト全体でバッテリーや自動運転の開発支援に注力している。特にドイツではバッテリーの試験施設を新設するなどEVシフトへの対応を進めている。

日本の研究開発拠点である「ジャパンテクニカルセンター」(川崎市幸区)には、電動パワートレーン(駆動装置)テストベッドなど最新の設備を備える。研究開発のほか海外拠点への仲介などの役割も担っている。これまで内燃機関(ICE)向けのエンジニアリングを多く担ってきたが、電動化に対応したサービスの提供拡大を目指す。

さらに培ってきた技術を生かし、従来から手がけてきた農機分野に加え、船舶の電動化など他のモビリティー分野への対応も強化。

大学の研究支援なども通じ、新分野への技術活用を進める方針だ。


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日刊工業新聞 2023年月5月9日

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