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「レクサス」は前年比2.5倍…新車販売が回復している

「レクサス」は前年比2.5倍…新車販売が回復している

レクサス公式サイトより

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日発表した4月の新車販売台数は、前年同月比16・7%増の34万9592台で、8カ月連続で前年同月を上回った。半導体など部品不足の影響は続いており、4月単月の水準としてはまだ低いが、コロナ禍以前の水準に向け少しずつ販売を回復している。

4月の新車販売台数

登録車は前年同月比23・1%増の21万9987台で、4カ月連続の増加。このうち、普通乗用車は同38・3%増の12万7064台。4月単月の最高だった19年の10万7180台を上回り、過去最高となった。乗用車は9ブランドすべてが前年同月を上回った。特にトヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」は同2・5倍、マツダは同2・2倍と大幅に増えた。貨物車・バスはいすゞ自動車が同57・7%増、三菱ふそうトラック・バスが同44・0%増で前年を上回ったが、日野自動車とUDトラックスは前年を下回った。

軽自動車は同7・2%増の12万9605台と8カ月連続の増加となった。ただ、水準は98年の軽自動車が現行規格となって以降では下から7番目の水準。22年4月が半導体不足と新型コロナ感染拡大による部品調達の滞りにより、21年4月比13・4%減と低水準だった反動が大きい。車種別では乗用車が同6・3%増の9万6483台、貨物車が同10・1%増の3万3122台。メーカー別では8銘柄中5銘柄が前年実績を上回った。

車種別ではスーパーハイトワゴン系の車種が販売台数上位を占める傾向に変わりなく、ダイハツ工業の「タント」や、同「ムーヴ キャンバス」、スズキの「スペーシア」などが前年比で大きくプラスとなった。全軽自協は5月以降の見通しについて、「各メーカーともに半導体不足の影響は続いており、新車販売台数への影響がいつまで続くのか読み切れない状況で、見通しを立てられない」としている。


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日刊工業新聞 2023年月5月2日

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