「軽」新車販売が前年割れ、それでも日産が34%増だった理由
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日発表した8月の新車販売台数は、前年同月比9・3%減の29万42台と、14カ月連続で前年同月実績を下回った。減少幅は7月の同7・4%減と比べ広がった。半導体需給の逼迫(ひっぱく)や、新型コロナウイルス感染再拡大に伴う部品調達の停滞で、新車の生産が伸び悩んだ。
登録車は同13・3%減と、12カ月連続で減少した。8月単月では1968年の統計開始以降、下から2番目だった。車種別では小型乗用車が同20・1%減の約5万8000台。8月単月では過去最低となり、減少幅も普通乗用車の同6・4%減と比べ大きかった。
軽自動車は同1・9%減となり、2カ月ぶりに減少した。全軽自協では「各自動車メーカーで生産状況に違いがあり、全体の傾向に変化はない」とみる。
車種別では軽乗用車が同9・4%減の約8万台。新車効果があった軽貨物車が同24・3%増の約3万1000台だった。メーカー別では日産自動車が同34・3%増の約1万3000台。軽「ルークス」が伸び、6月に発売した軽の電気自動車(EV)「サクラ」の純増分が寄与した。
日刊工業新聞2022年9月2日